医療機器(皮膚科)

フォーマアルファ(Forma α)


Forma α IPLは皮膚にメラニンや酸化ヘモグロビンに反応する特定の波長の光を照射することで、お肌のハリやキメの改善、美白効果などが期待できます。2021年に薬事承認を取得した最新のIPL治療器です。シミ・そばかす・小じわ・赤ら顔・ニキビ治療のForma α IPL(光治療)と医療脱毛の施術に使用します。

Forma α IPLは530nmー1100nmの波長の光を照射し色素を破壊する治療機です。一番の特徴は、他のIPLと違いパルス幅(光の照射時間)と冷却温度を独立して変更できるため、特に薄いシミに対して切れ味の高い治療が可能です。冷却温度をコントロールできることにより、熱の入りや血管収縮を抑える事で効果的な治療を行う事ができます。また、RF(高周波)を使用していないため、濃いシミに対してスポットで強い出力で照射が可能です。

光は波長によって特定の色に反応する性質をもっていますので、シミなどの原因であるメラニンや酸化ヘモグロビンに反応する波長域で、皮膚に発生する多くの色素斑に対応できます。パルス幅を調整することで色素粒子を破壊し、シミなどの除去をより綺麗に行うことができます。

光治療を行うと照射部位に熱が発生するため痛みを生じますが、Forma α IPLは冷却しながら照射を行うことで痛みを緩和でき、シミ以外の皮膚へのダメージを低く保ちダウンタイムも短くすることができます。

シミ・そばかす
光エネルギー(熱エネルギー)がメラニンに吸収されダメージを与えることでメラニンの排出を促しシミやそばかすなどの色素斑を改善します。

赤ら顔
光エネルギーがヘモグロビンに吸収され周囲に熱伝導することで血管壁にダメージを与えることで、赤ら顔(毛細血管拡張症)などの血管病変を改善します。

ハリ
光エネルギーが真皮にダメージを与えることでコラーゲンの生成を促し、肌にハリを与えます。

施術の流れ

1.洗顔 お化粧(特にファンデーション)や日焼け止めはしっかりと落としていただきます。
※ 照射部位に毛がありますと施術中に燃えたり痛みの出る原因になる場合があるので、前日までに、AHAピーリングも同時になさる方は2~3日前に、照射部位の剃毛処理をお願いします。
2.ジェルの塗布 
3.Forma α IPLの照射と冷却

術後経過と注意点

術後、肌に多少の赤みと軽く腫れた感じが生じることがありますが、これは効果の現れですので特に心配する必要はありません。当日の入浴は差し支えありませんが、刺激の強い行為は控えてください。お化粧や洗顔は、なるべく翌日からなさるようにお勧めしております。また、紫外線に対して敏感になっているので、外出される際は必ず日焼け止めを使用してください。

治療間隔

Forma α IPLは1度の治療で劇的な効果が得られる治療ではありません。まず2週間に1回のペースで6回程度の施術をお勧めします。その後は1か月~3か月に1回の定期的なメンテナンスとして継続治療が効果的です。